動機:悪い酔い方をしている人を見たため。
参考
「アルコールを飲用した後に、種々の程度の急性の精神的および身体的中毒症状が起こること」を、「酩酊する」「酔っぱらう」と言う。
酩酊は大きく分けて2種類ある。ふつうの酔い方である「単純酩酊」とそうでない「異常酩酊」だ。
単純酩酊
飲酒量に応じて生じる通常の酩酊のこと。
アルコール血中濃度 | 名称 | 状態 |
---|---|---|
0.02%~0.04% | 爽快期 | 陽気になる。皮膚が赤くなる |
0.05%~0.10% | ほろ酔い期 | 手の動きが活発になる。理性が失われる |
0.11%~0.15% | 酩酊初期 | 気が大きくなる。怒りっぽくなる。ふらつく |
0.16%~0.30% | 酩酊極期 | 何度も同じことをしゃべる。呼吸が速くなる。千鳥足。吐き気 |
0.31~0.40% | 泥酔期 | 立てない。意識がはっきりしない。言語がめちゃめちゃ |
0.41%~ | 昏睡期 | 起きない。呼吸がゆっくり。死亡 |
体重50kgの場合、度数5%の酒1缶(350ml)を飲むと、血中アルコール濃度はおよそ0.04%となる(2缶分飲めば0.08%)。
異常酩酊
異常酩酊はさらに「複雑酩酊」と「病的酩酊」の2つに分けられる。
異常酩酊の基盤や誘因としては、遺伝的なもの・アルコール依存症・極度の疲労などが考えられている。
複雑酩酊
単純酩酊と比べ、興奮状態がより強く長く現れる。気分の変化も激しい。
いわゆる「酒癖が悪い」「酒乱」と呼ばれる状態。
記憶は断片的であることが多い。基本的な状況把握能力は保持されているとみられる。
病的酩酊
意識障害やせん妄により周囲の状況を認識することが困難になり、ふつうでは考えられない行動をとってしまう。 また、翌日になると本人は忘れていることが特徴である。
飲酒量が少なくても起こる場合があるのも特徴。
アルコール量の計算
お酒に含まれる純アルコール量[g]
飲酒後のアルコール血中濃度[%]
(以下は、「833=体重に占める水分量(約2/3)とアルコールの比重0.8をもとに算出」という文言から想像したものなので怪しいです。)
続き
備忘
3杯飲めば酩酊初期。ものによっては酩酊極期。